心健やかに、体元気に

つい、イライラしたり カッとなってしまうあなたへ 怒りのコントロール方法を教えます

 

Aさん 子育て中
Aさん 子育て中
うちの息子は最近特にいうことを聞きません。だらしなくて困っています。「しっかりしなさい」といつも言っているのに、学校でも忘れ物が多く、担任の先生にも迷惑をかけている様子です。

この前も私のイライラが爆発し、息子に激怒してしまいました。あんなふうに怒ってしまたことが残念で、自己嫌悪な気持ちです。

 

Bさん 会社員 中間管理職
Bさん 会社員 中間管理職
仕事ができない部下がいます。正確性や迅速性に欠けていてはっきり言って使い物になりません。挨拶すら まともににできません。注意をすると言い訳ばかりで反省の態度が全くないのです。

部としての成績や仕事の納期にも影響しつつあります。昨日はついカッとなって「社会人としての常識を持て!」と 怒鳴り散らしてしまいました。職場の雰囲気も悪くなってしまい、とても気まずい気持ちになりました。

 

怒ってしまってから後悔する、怒りの感情を相手にぶつけても状況はあまり変わらない、虚無感は募るばかり・・・こんな経験はありませんか?

この状況、その気持ち、辛いですね。

今回は「怒ってしまう」という怒りの本質に触れ、怒りそのものを正直な気持ちとして受け入れた上で、怒りをコントロールする方法をお伝えしたいと思います。

 

怒りとは

自分を守るために動物がもっている感情表現です。心穏やかに見える人でも兼ね備えているものです。

 

 

 

怒りとは第二次感情

怒りの裏には「不安」「悲しい」「焦り」などの第一次感情が隠されています。子育て中のAさんは言うことをきかないお子さんに対して「悲しい」気持ちに 会社員のBさんは部下に対しては「残念」で、仕事への「焦り」の気持ちがあったのかもしれません。

 

 

怒りと共に第一次感情も受け入れる

怒りやその裏に隠された自身の感情(第一次感情)を受け入れ、自分の気持ちに寄り添い、まずはあなた自身の心を労わってあげてください。

 

 

第一次感情を受け入れた上でこちらからの要求を相手に示してみる

怒りの原因となる第一次感情をあなた自身が受け入れた上で、こちらからの要求を相手に示してみましょう。今回のように家族や仕事の問題では、今後お互いに良い関係を築くためにも ご自分の思い(要求・リクエスト)を伝える必要がありそうです。

 

 

怒るべき案件とそうでないものの区別をする

一方で、例えばTVに出演している人に対しての不満やSNSの書き込みなど、自分にとって関係が遠い人にたいしては 怒って要求を伝える必要性は低いかと思われます。

 

 

 

 

対処法



①「6秒ルール」を覚えておく

カッとなってしまった瞬間、深呼吸をして6秒待ってみましょう。6秒待つことによって爆発する気持ちが減少するといわれています。

 

 

 

②具体的な𠮟り方であなたからの要求を相手に伝えてみる

「しっかりしなさい」「社会人として常識を持て」と言っても、残念ながら 相手にはどんな行動をとるべきなのかが伝わりません。具体的な要求をわかりやすく理解されるように冷静に叱りましょう。

Aさんの場合は「学校で忘れ物をしないように、前の日の夕ご飯の前までに明日の持ち物を準備して、確認しておきなさい」

Bさんの場合は「納期の〇日前までに内容を確認の上、伝票等を廻してください。職場では礼儀として挨拶をしましょう。」

・・・面倒ですね。でも、それ位言わないと相手は理解しないのです。

 

 

③家族や友人、上司に相談する

どんな手段を使っても改善が見られない場合は、家族や友人、上司に相談しましょう。家族からのサポートや会社での配置換え等、期待できるかもしれません。また、信頼できる人に話すことであなたの心が軽くなります。

 

 

④なりたい自分を想像し、目標を立てて行動する

「怒りの話からなんで?」と思われたかもしれませんが、大切な話なのでお伝えします。

Aさんはお子さんがどのような人に育ってほしいと思っていますか?そのためにAさんが出来ることは何ですか?

 

 

Bさんは今の会社で何を成し遂げたいですか?その目標のためにBさんはどのような行動をしますか?部下にはどんな仕事をしてほしいですか?そのためにBさんが今できることはなんですか?

 

その答えはAさん・Bさん自身が探し出せることだと思います。そして、なりたい自分・将来の目標が定められることによって怒りの感情を更にコントロールできることになるでしょう。

 

 

まとめ

 

怒りの感情は当たり前のものです。しかし、その怒りによってあなたの大切な人生の時間をつまらないものにしないで下さい。「怒り」という心の信号に気付き、その基となる第一次感情を認めてあげて下さい。記載した対処法が少しでも皆様のお役に立てれば嬉しく思います。